日清食品「カップヌードルミルクシーフードヌードル」―CMの炎上対策、振り切ってやる 2018/11/19

 炎上するCMがある。例えば「〇〇ハラスメント」を助長していると見られ、SNS(交流サイト)を中心に燃え上がる。最悪の場合、打ち切られることも。一方で、厳然たる事実もある。炎上しなければ、そもそも話題にすらならなかったかもしれないことだ。むしろ炎上してくれた方がいいという考え方もある。

 そこで、このCMである。画面には、あの「フランダースの犬」のラストシーン。大聖堂でネロとパトラッシュが横たわっている――。と、そこへ現れるバイクに乗った2人の男。「待ちな!」「お前の名前はネロじゃねえ。今日からは、“起きろ”だ。」。ミルクシーフードヌードルを差し出すと、夢中になって食べるネロ。麺が長すぎる!

 大方の予想通り、このCMは炎上した。しかし、面白がる人も続出。賛否両論でCMは拡散した。やるからには振り切る――。それが、このCMが教えてくれた炎上対策の1つの解かもしれない。