ブラジルでカップ麺刷新、日清食品、若者向けにテリヤキ味 2018/11/19

日清食品はブラジルで販売するカップ麺を刷新すると発表した。焼きそば味やテリヤキ味など、若年層をターゲットにユニークな品ぞろえにした。インターネットを活用した広告宣伝を強化する。ブラジルの即席麺市場は安価な袋麺が主流だが、過去2年間でカップ麺市場が3割拡大しており、開拓の余地が大きいと判断した。

全10種をそろえ、順次投入する。パッケージも一新し、市場に合わせた。ブラジル日清食品の浅野隆司社長はサンパウロ市内で開いたイベントで「ブラジルのカップ麺市場は伸びが加速している」として、投資を続けていく方針を示した。

近年、ブラジル経済は伸び悩むが、カップ麺市場は拡大が続いており、日清食品は好調を維持している。即席麺市場の中でカップ麺が占める比率は金額ベースで8%程度と低く、「早々に2桁まで増やせる」(日清食品)と見込む。

若年層の消費者が多いことから、テレビCMだけでなく、フェイスブックやインスタグラムなど交流サイト(SNS)を活用した広告宣伝に力を入れる。日清食品は1975年に味の素との合弁でブラジルに進出。2015年に単独出資に切り替え、単価の高いカップ麺に注力している。