明治、アイス来春値上げ、日清食品チルドは麺製品(2018/12/12)

 アイスやチルド麺など冷蔵・冷凍での保存が必要な食品の値上げが相次いでいる。明治はアイス23品目を2019年3月から値上げする。日清食品ホールディングス傘下の日清食品チルドも19年春からチルド麺の値上げを決めた。原材料費の高騰だけでなく、ドライバーの不足などによる物流費高騰も響いているようだ。

 明治が値上げするのはアイス約35品目のうち、主力の「明治 エッセルスーパーカップ 超バニラ」など23品。来年3月納品分から、希望小売価格ベースで10~50円値上げする。上げ幅は6.1~10%となる。価格改定は4年ぶり。

 すでにロッテや江崎グリコ、森永製菓、森永乳業も同時期からの値上げを発表している。アイスは温度管理が重要で、配送時もマイナス20度ほどで管理する必要がある。また特定の季節に集中して生産するため、他の食品より製造コストがかかることも影響している。

 日清食品チルドは、冷蔵して保存・流通するチルド麺製品について、来年4月1日納品分から値上げする。値上げ幅は希望小売価格の3~9%となる。冷やし中華など季節商品は来年3月からの値上げとする。

 具材などが少なくシンプルな商品の多いチルド麺はコストが吸収しにくいことに加えて、冷蔵での配送が必要となるため共同配送などの組み合わせも難しくなりやすいという。