2018/04/30 日清食品が中1日配送、運転手の負担を軽減。

 日清食品は注文を受けた商品を翌々日に配送する「中1日配送」を始めた。夕方以降にずれ込みやすい翌日配送商品の積み込み作業をやめ、午前中に配送を終えたトラック運転手が積み込みを始めるまでの待機時間を約3時間減らせる見込み。運転手の負担を減らし、安定して物流ができる体制を築く。

 従来、翌日配送では午後2時半以降の積み込み開始がほとんどだった。中1日配送に切り替えると、商品発注量を前日のうちに確定させることができる。午前中に商品配送を終えたドライバーが倉庫に戻ると、すぐに次の配送商品を積み込める。日清食品によると、中1日配送でドライバーの待機時間が3時間ほど減らせるとみている。倉庫管理の手間も減る見通しだ。

 同社製品の年間の流通量は約24万トン。同社はこれまでもサントリーホールディングスと北海道の帯広エリアでの共同配送など、物流効率化の取り組みを進めてきた。運転手不足に悩む運送会社からの改善要求は根強く、中1日配送に移行した。