格闘ゲーム大会に協賛、日清食品、会場で商品提供(2018/01/22)

 日清食品ホールディングス(HD)は19日、アジア初開催となる世界最大規模の格闘ゲーム大会「EVO Japan2018」に特別協賛すると発表した=写真。ゲーム対戦競技「eスポーツ」の人気は高まっており、会場で主力商品「カップヌードル」を提供するなどして、ゲームの主要ユーザーである若年層の需要を開拓する。

 26~28日に東京都内で開かれるEVO Japan2018の冠スポンサーとなる。大会名に「NISSIN Cup Noodle」を加えられるほか、会場でカップヌードルを提供する。同大会は海外からも注目されており、特別協賛を通じてブランドの認知度を高める。

 同社のカップヌードルを最も食べているのは30~40歳代だ。10~20歳代の喫食率向上が課題となっていた。若年層の関心の高い同大会への露出を増やすことで、カップヌードルの需要拡大につなげる狙いもある。

 同社はこれまでも人気ゲーム「ファイナルファンタジー」とのコラボ商品を開発してきた。ピザなどと異なり、カップヌードルはゲームのコントローラーを汚さずに食べられることから、「ゲーマーとカップヌードルの親和性は高い」との指摘もある。

 足元のカップヌードルの販売は好調で、日清食品の2017年3月期の売上高は過去最高を更新した。ただ、人口減少などを背景に全体のパイは小さくなる。販売量を確保していくためにも、今後も新しいイベントとのコラボを継続していく考えだ。