日清食品、即席麺、ネットで販促、SNSで若者取り込む(2017/11/03)

 日清食品が10~20代の若者を狙った即席麺の新たなネット販促を打ち出している。主力商品の「どん兵衛」で人気ラーメン店の具材の盛りつけ方をまねたレシピを公開したほか、グループの通販サイトで「麺」などをテーマにした漫画の無料配信を始めた。SNS(交流サイト)などでの話題性を高め、売り上げを伸ばす。

 どん兵衛の販促ではブランドサイトで、若者に人気のラーメン店「ラーメン二郎」に似せた具材の盛りつけ方を提案する。もやしやキャベツ、ニンニクをふんだんに麺の上に載せるもので、ネット上で一部のファンから「どん二郎」として話題になった食べ方を自ら積極的に情報発信する。

 どん兵衛は15年ごろに「通常の2倍の時間待つとよりおいしくなる」とする食べ方がネット上で拡散し、若者の購入が大きく伸びた経緯がある。これまで主力購買層の年齢が上がる傾向にあったが、ネット発の口コミをうまく取り込み、新たなファンを獲得する。

 グループの通販サイトでは、描き下ろしの独自作品漫画の配信もこのほど始めた。「NISSIN MANGA(ニッシンマンガ)」の名称で、誰でも無料で読める。麺やインスタントラーメンなどにちなんだネタを作品に取り入れ、「読むと思わず食べたくなる」(同社)ようにする。今後、気鋭の作家陣によるオリジナル作品を不定期で掲載していく予定だ。