日清食品の年収事例・給与制度

<年収事例>
日清食品ホールディングスの平均年収はyahoo financeなどで確認することができますが、大体39歳で約810万円となっています。但しこれは持株会社である日清食品HDは管理職が多いため、少し高めの数字になっています。日清食品単体も合わせた年齢階層別では、下記のような年収モデルになります。

平社員(20代):300万円~400万円
主任(30代):500万円~600万円
係長(40代):600万円~700万円

ここに残業代(月30時間~40時間くらい)と住宅手当、家族手当等を付けると150万円位プラスされます。係長も残業しまくれば1000万円の大台に乗ることもあります。

(管理職)
課長:1000万円~1200万円
▮次長:1200円1400万円
▮部長:1400万円以上
▮役員:2000万円以上

課長から「管理職」になるため、残業代は出ませんが、課長まで昇進できれば年収1000万円は確実にもらえるところが大きな特徴と言えます。前述の平均年収39歳810万円という公表数字は、管理職の年収が1000万円を超えるため平均値が高くなっているのであって、誰もが30代後半で800万円以上をもらっているわけではないことには注意が必要です。管理職昇進への壁は高いですが、とりあえず、課長を目指して働いている若手社員は多いです。役員まで到達できれば、かなりの高額報酬が約束され、株式報酬型のストック・オプションも支給されています。

<給与制度の特徴>
食品業界の中で比較するとかなり高い平均給与基準であり、非常に恵まれていると思います。上場会社全体での年収ランキングでも上位に位置しており、生涯賃金も高いです。業績が悪くとも給与にはダイレクトに影響はされません。昇給は年2%ほどで、昇給率とボーナスは毎年ほぼ固定。課長になると年収が大きく上がりますが非常に厚い壁(但し、能力があれば30代でも課長になれます)であり、部門長や執行役員は、近年は外部から招聘された人です。生え抜きだからといって出世に有利なわけではありません。

<賞与>
賞与は普通評価で56か月分は支給されるため、悪くても国家公務員並みです。加えて、年1回部署の業績賞与もあり、5月に臨時ボーナス(SBCボーナス)が支給されます。目安は1か月から2か月の給料です。こちらは営業などの数字がはっきりしている部署は基準がわかりやすいですが、管理部門は設定した目標に対する達成度が不明で、理由がわからないまま未達ということがありました。

カップヌードル45周年にはボーナスとして社員に自社株(日清食品HDの株)45株が支給されました。今後も節目で何らかのユニークボーナスがあるかもしれません。

<手当>
交通費(全額支給)、家族手当、住宅手当、皆勤手当に加え、営業であれば外勤手当も支給されます。一般的な大企業という感じですが、後述の通り、住宅手当が非常に手厚いです。

<借り上げ社宅>
住宅に関する手当が、一人暮らし・世帯もち問わず手厚いです。このため実質、住宅手当をなしで年収を見た場合、「年収+100万」といった支給となります。但し、借り上げ社宅は一度転勤をしないと対象になりません。

<年功序列>
良くも悪くも年功序列が基本です。仕事の出来ない上司や、年配の役職無しの先輩など沢山いますが、勤続年数さえ長ければ給与も上がるため、その部分に不満のある若手も多くいます。給料は基本給・職能給・技能給と分かれており、毎年のベースアップは:5000円なら)基本給1000円・職能給2000円・技能給2000円といったように振り分けられます。賞与は基本給がベースになるので思ったより少なく感じます。