2018/10/03 即席麺、昭和の味楽しんで、日清食品や東洋水産、復刻版を投入。

 即席麺で復刻版を投入する動きが広がっている。日清食品が「チキンラーメン」誕生60年を記念し、1日に発売した。「赤いきつねうどん」が40周年を迎えた東洋水産も8日から売り出す。当時、即席麺を食べた世代には懐かしい昭和の味を楽しんでもらう一方、若年層など新たなファン作りにもつなげる。

 日清食品はチキンラーメンに加えて、55周年の「日清焼きそば」や50周年の「出前一丁」の3ブランドで復刻版5食パックを発売した。パッケージは発売当初のデザインを再現した。希望小売価格はそれぞれ1パックあたり税別525円。

 パッケージの側面には商品誕生のきっかけや開発エピソードなどを印刷して紹介する。例えば、チキンラーメンでは、うどん玉6円の時代に35円で発売していたといった豆知識を披露した。「消費者にもタイムスリップしてもらいたい」(広報担当者)考えだ。

 東洋水産は「赤いきつねうどん」と「緑のたぬき天そば」の両ブランドで復刻版を8日から期間限定で販売する。2商品とも発売当時の麺・つゆ・具材をイメージして、懐かしさを感じられるように仕上げた。希望小売価格は税別180円。

 エースコックも30周年を迎えたスーパーカップで復刻版を投入している。「スーパーチャーシューラーメン生しょうゆ仕立て」など4種類を用意。発売当時の味やパッケージを再現した。