日清食HD、純利益16%増、4~9月(2017/11/11)

 日清食品ホールディングスが10日発表した2017年4~9月期の連結決算は純利益が前年同期比16%増の141億円だった。同期間で最高となった。主力の即席カップ麺「カップヌードル」ブランドが好調だったほか、広告宣伝費の効率活用を進めた効果が出た。

 売上高は5%増の2473億円だった。カップ麺で糖質や脂質を抑えた「カップヌードルナイス」のほか、「カレーメシ」などの即席ライス類も好調。「中食」需要の広がりを受けてチルド・冷凍品のラーメンやパスタも堅調に推移した。

 海外では米国やブラジルで昨年9月に「カップヌードル」をリニューアルした効果が出ており、米州地域の売上高は1割強伸びた。

 営業利益は31%増の153億円、経常利益は38%増の190億円だった。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を活用した広告手法に注力し広告宣伝費を抑えた。前期に計上した為替差損が減ったことも貢献した。

 18年3月期通期の業績見通しは従来予想を据え置いた。売上高は前期比5%増の5200億円、純利益は4%増の245億円を見込む。